シュトレンはドイツの伝統的なクリスマスの焼き菓子。幼いイエスを産着で包んでいるように見えるお菓子で、アドベント(クリスマスを待つ4週間)に、少しずつスライスして食べる。昨今、クリスマスが近づくと、街中で様々なシュトレンを目にするようになり、日本でもポピュラーになってきたように感じる。
12月11日(土)の草津ファーマーズマーケットで、Damontei chocolateのシュトレンを新発売した。一口試食したお客様が、目を丸くして「美味しい!」と言ってくれる。「私、毎年シュトレンを食べて回ってるんだけど、こんな美味しいシュトレン、初めて食べた。」と、Damontei chocolateのシュトレンを褒めてくれた方も。
本当にこのシュトレンは美味しいのだ。実は、以前までシュトレンが苦手だった。なんだか、ベタっとしていて、洋酒がまわっていて、あまり好きでなかった。だから、今年ダモンテがシュトレンを作り始めても、そんなに関心がなかった(笑)。だけど、出来上がったシュトレンを食べて、「シュトレンは美味しいもの」になった。そして、日をおくと生地と具がさらに混じり合っていて、食べる度に昨日とは違う味になっている。シュトレンの面白さがやっとわかった。
「ねえ、このシュトレン、どうやってつくったの?」と尋ねると、ダモンテは、
「なにシュトーレン、じっとシュトーレン、何もシュトレン、そんなことシュトーレン。」←関西弁で訳すと、「なにしとんねん、じっとしとんねん、なにもしとらん、そんなことしとらん」
はい、はい、まずは親父ギャグ。
「で、何が入ってるの?」と尋ねると、ダモンテは、
「愛と笑い。」
いやいや、材料聞いてんねん・・・
「小麦粉、ミルク、天然酵母、バター、砂糖、カレンズ、チョコレート、生姜の砂糖漬け、粉砂糖、シナモン。」
彼のキッチンスタジオにいつもあるもの、手作りのいい材料。シバタグラウンドミュージック(長浜)の小麦粉、高木牧場の牛乳(近江八幡)、天然酵母は13年目を迎える頼れるヤツ。よつばのバターに素炊糖(奄美諸島)。カリフォルニアのオーガニックカレンズ、近江園田ふぁーむ(近江八幡)の生姜に、Damontei chocolate。シナモンも挽きたて。
いい材料で作ったら、美味しいものができるのは当たり前だけど・・・。
聞くと、作り方もいたってシンプルだった。混ぜて、寝かせて、成形して、焼成する。
「その辺にあるもので適当に作った。」とダモンテは言う。
だけど、思い出した。
キッチンスタジオに行った時、ちょうど彼は寝かせた生地を一つ分ずつに分けて、成形をはじめたところだった。
「イエスさまの形に見えるかなあ。」一つずつ、一つずつ、優しい眼差しと優しい手つきで、嬉しそうに成形していく。
「ここが、顔かな・・・。」本当に楽しそうに作っていた。
そして焼き上がったシュトレンは一つずつ表情のある味わい深い作品となっていた。
そういうことか・・・。
この愛と笑いがいっぱいつまったシュトレンで、心あたたまるクリスマスをみなさんに迎えてもらいたい。
それが、Damontei chocolateの願いです。
このシュトレン、Damontei chocolate cafeで、お買い求めいただけます。
または、このホームページのコンタクトフォームでシュトレン希望とご連絡ください。
メリークリスマス!!